時の記念日

1. 法律に基づく「国民の祝日」ではないため

日本の祝日は、「国民の祝日に関する法律(祝日法)」によって明確に定められています。時の記念日は、あくまで特定の機関や団体が定めた数ある「記念日」の一つに過ぎず、国が法律で定めた祝日ではないため、公休日にはなりません。日本には毎日何らかの記念日が制定されていますが、それらが自動的に祝日になるわけではないのと同じ理由です。

 

2. 制定の目的が「啓発」であったため(休むための日ではない)

時の記念日は、1920年(大正9年)に東京天文台と生活改善同盟会によって制定されました。その目的は「日本人に時間を守る意識を広め、欧米並みに生活の合理化・効率化を図ること」でした。

つまり、国民が休んでお祝いする日ではなく、「時間を大切にして規則正しく生活し、しっかり働きましょう」という啓発のための日だったという歴史的背景があります。

 

3. 祝日化への法改正の機運に至っていないため

現在、6月は1年のうちで唯一「国民の祝日がない月」です(祝日法制定以来、6月に祝日が設定されたことは一度もありません)。そのため、梅雨の時期の骨休めとして「6月10日の時の記念日を祝日にしてほしい」という声は世間から度々上がります。

しかし、新しい祝日を制定するには国会での法改正が必要であり、現在のところ時の記念日を祝日化する具体的な政治的動きや、国民全体を巻き込むような強い推進運動には至っていません。