髙島野十郎展

髙島野十郎(1890–1975)は、生涯ほぼ無名のまま孤高の写実を追い続け、没後に評価された異色の洋画家です。その境遇からゴッホを思い浮かべますが、まったく異なります。野十郎は世間からの評価を拒絶しながらも、人との交流は大切にしていました。高い精神性のまま85歳まで描き続けています。

 

野十郎が世に知られるきっかけとなった「すいれんの池」です。

モネの睡蓮の色調をレスペクトしながらも、花びら一枚まで丁寧に描かれている細い線は酒井抱一のよう。そして光と影、奥行きの表現はフェルメールのそれを感じます。