沙悟浄が主役の西遊記の話です。歎異とは、異なりを嘆(なげ)くこと。
三蔵法師、孫悟空、猪八戒との才能の差に、沙悟浄は嘆いております。
三蔵法師、孫悟空の才能は分かりやすいのですが、沙悟浄が嘆くほどの猪八戒の才能とは何でしょう。
それは、この世を楽しむことです。「極楽に行くよりも、この世が楽しい。嫌なことがあっても、旨いもの食べたり、夏に水浴びしたり、昼寝したり、冬に暖炉で歓談したり、そっちの方が楽しい。」と言い切るところです。
このように、日々の小さな幸せを見つけ、それを心から楽しみます。日常生活の中で楽しいことを次々と見つける力を持ち、それを実践しながら生きています。
沙悟浄は自分とは何かを悩み、生まれてきました。この世を楽しむこと、これが沙悟浄がうらやむ猪八戒の才能です。
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