年末の思い出

 獣医学科の特異な点として、卒業論文と国家試験があることです。

大学6年生の時、卒論発表会も終わり、国家試験に全力を向けないといけない年末に、私は卒論の実験

をしていました。

仔牛の脳波を週齢ごとに測定し、成長期の脳波の変化を調査するのが卒論のテーマでした。

予定されたデータを揃えるためには、どうしても必要な実験でした。

国家試験の勉強もしなければいけないし、卒論作成もしなければいけないし、

年の瀬が近づく中、焦りが募りました。そして年末、年始は卒論に振り切ることを決断しました。

 

卒論は、国家試験終了後も卒業式終了後も続き、就職し、四月の学会で発表しました。