坊っちゃん

主人公の名前はありません。

名前はまだ無いと「吾輩は猫である」のようですが、名前がないまま物語を進めることができるのも漱石の凄さです。

小説では、坊っちゃんが留飲を下げたところで終わります。しかし、赤シャツはその後も強者の権利で学校を牛耳ることでしょう。

坊っちゃんは、権力争いを放棄し、給料は下がりましたが清と暮らします。坊っちゃんには、それが幸せだったと思います。