アキラとあきら

表紙の絵とは違い、硬い経済小説です。彬と瑛、二人のアキラの小学生時代からバブル経済を通して30代までの話です。対立するわけではなく、良きライバルです。そして後半ではアキラとあきらで企業再生の難題に立ち向かいます。勧善懲悪が池井戸小説の魅力ですが、今回の悪役は愚かな親族であり、悪役としてのキャラは弱いです。それでも700ページを超える長編を飽きずに読ませてくれます。