満つる月の如し

平等院鳳凰堂の仏像を彫った仏師、定朝のお話です。天才仏師、定朝は仏像で本当に人を救えるのか悩みます。当時の貧困、疫病は、地獄そのものです。きらびやかな仏像、苦しむ庶民、この矛盾に耐えられません。

僧侶の隆範は、定朝の仏像を見た瞬間にその才能を見出し、定朝を導き助けます。