秋の思い出

夏の学会で発表した演題が選ばれ、もう少し大きい地方学会で発表することになりました。今度は車で5時間、日帰りもできません。学生の私を一人で行かせるわけにもいかず、助手(助教)の先生が同行してくれることになりました。

研究内容は良いものですが、私のプレゼンテーションが下手すぎます。前回よりも練習しましたが、やはり発表はひどいものでした。

「あとは私がまとめるから、お前は卒論をやってくれ」と助手の先生に言われ、手付かずの卒論という現実にさらに恐怖しました。帰りに菅原道真ゆかりの神社を観光し、もう少し勉強しますとお参りしました。しかし、それからも改心せず、研究費からでた旅費の残りで飲みに行く相変わらずの生活でした。

この後、この研究は論文として報告されました。自分が作ったガタガタのプラモデルが作り直され、きれいに塗装を施された完成品を見るようでした。