風と行く者

養父ジグロとバルサの過酷な宿命を描いた「闇の守り人」、ジグロとバルサの逃亡生活を描いた「流れゆく者」「炎路を行く者」、ロタ王国の複雑な政治事情を描いた「神の守り人」が話の礎になっております。

冒頭はタンダとバルサの今が描かれます。バルサは未熟であった若き自分を顧みながら、再び風の楽人の護衛の旅に出ます。そして養父ジグロと16歳のバルサの20年前の護衛の旅が話の中心となり、今の旅につながります。

上橋菜穂子は、守り人はもう書かないと思ってました。久しぶりの守り人を楽しませてもらいました。