越すことがならぬ人の世

このような山道を歩いても私には、思いつきもしませんが。

  漱石は「草枕」の冒頭で、あらゆる芸術の士は、人の世を長閑にし、人の心を豊かにするが故に尊いと述べています。とすれば、花や動物は、人の気持ちを慰め、人の心を癒すが故に尊いのでしょう。もちろん私たちの命の源になってくれている米、野菜、牛、豚、鶏にも感謝です。

 

引用文献 草枕、夏目漱石、新潮文庫