道頓堀川

 宮本輝の小説「道頓堀川」の主人公、邦彦は武邦彦から取っているそうです。武邦彦って誰?と思われる方が、多いかと思います。競馬騎手の武豊の父親です。武邦彦は昭和に活躍した騎手であり、引退後は調教師としても有名でした。宮本輝の病床の父が買った最後の馬券が武邦彦であり、その当たり馬券を宮本輝は使ってしまったそうです。「ハズレとったで」ととぼける息子に、「俺の最後の馬券をハズレにしよって」と言い、責めることなく、武邦彦の今後の活躍を予測したそうです。

 武豊は、昭和にデビューし、平成を代表する騎手であり、おそらく令和にも活躍するでしょう。今日で平成も終わり、明日から令和のはじまりです。